風呂・浴室リフォームのポイント
浴室は、一日の疲れを癒す大切な場所ですから、清潔で使い勝手が良く、居心地の良い空間であることが大切です。
浴室・風呂のリフォームは、設備機器や工事内容で費用が大きく変わります。
理想を追求し過ぎると予想以上に費用が高くなってしまうため、まず、どのようなリフォームができるのかを知り、予算内で快適な空間を作りましょう。
浴室・風呂をリフォームする際に押さえておきたいポイントをまとめました。
1. 種類の違いによるメリットとデメリットを知る
在来工法

風呂・浴室には、「在来工法」と「ユニットバス」の2種類があります。
ここでは、まずは在来工法についてご紹介します。
在来工法とは、部屋に防水加工を綿密に施した上に、コンクリートなどで壁や床を作る工法です。
防水加工をする以外は、他の部屋と造り自体は変わりません。
好みの材料やデザインで、バスルームを作れるのが最大の魅力です。湯船をヒノキにしたり、風呂・浴室全体をガラス張りにしたりなど、素材・見た目にもこだわることが可能です。
デメリットとしては、断熱性があまり高くないことが挙げられます。また、10~20年で水漏れをしてしまう心配があるため、定期的なメンテナンスが必要です。
ユニットバス

ユニットバスは、大きなカプセルを現場に収める工法で、工期が短く、費用を抑えることができます。
最大のメリットは、壁・床も含めた浴室空間が一つのユニットになっているため、防水性が高いことです。
また、ユニットと壁の間に空間ができ、断熱性が高くなるという特徴もあります。
デメリットとしては、規格に沿って作られているため、在来工法のような自由度はありません。
そのため、浴室内に梁や柱が出っ張っているなどの変わった形の浴室の場合は、在来工法にせざるを得ないこともあります。
2. 設備の選び方
浴室・風呂は毎日使うからこそ、設備はしっかり選びたいところです。設備毎にチェックしたい点をご紹介します。
浴槽

浴槽には、腰を下ろした時に肩まで浸かるように、浴槽が深く作られている「和式」と、足が伸ばせるように広く浅く作られている「洋式」の2種類があります。
設置スペースがあまり取れない場合には、和式がお勧めです。
他にも、和式と洋式の間を取って、適度に体を伸ばせて肩まで浸かれる深さのある「和洋折衷式」や、「円形」「半円形」などのタイプがあります。
浴槽の素材は、保温性と耐久性が高い「繊維強化プラスチック」や「ステンレス」、なめらかな肌触りが特徴の「ホーロー」「人造大理石」などが主流です。
また、こだわり派の方にはヒノキなどの「木製」や「タイル」も人気です。
浴槽の選び方
リフォームで新しい浴槽を選ぶ時のポイントをご紹介します。
まずは、浴槽を設置するためのスペースの広さです。また、入りやすい・出やすい高さの浴槽を選ぶことも重要です。
また、滑りにくい素材であることも確認しておきましょう。安全であることに加え、素材は、直接肌に触れるものなので、入っていてリラックスできるものを選んでください。
また、上の階に浴室がある場合・増設する場合は、下の階に影響しないよう、水漏れや重量についても考慮しましょう。
床、壁、天井
浴室は湿気が溜まりやすく、水垢やホコリも付きやすい場所なので、汚れにくく手入れがしやすい素材を選ぶことが重要です。
ユニットバスの場合の多くは、耐水性・保温性が高く、お掃除しやすい「樹脂系」の素材で作られています。
その他、「タイル」「ステンレス」「木製」などがあります。
ユニットバスは規格に沿ったものに限定されるので、こだわりたい素材がある場合は、在来工法がおすすめです。
扉、ドア
扉やドアには、主に「引き戸」「開き戸」「折れ戸」の3種類があり、素材は「ガラス」「木製」「樹脂系」などがあります。
ガラス戸の場合は費用が高くなる傾向があります。
追い焚き機能
追い焚き機能とは、冷めたお湯をヒーターやボイラーで加熱して循環させ、全体の温度を高める機能で、リフォームでも人気が高いです。
他にも様々なオプションを付けられますが、当然、その分費用は高くなります。
「あると便利」だと思っても、実際に使う機能かどうかよく考えてから選択しましょう。
風呂・浴室リフォームの費用相場

築10年を過ぎると、浴室のリフォームを検討し始める時期を迎えます。しかし気になるのが「お風呂場をまるごと交換・改修する費用って、高いのでは?」「工事日数はどれ位?」「会社はどんな所がよいの?」といったことではないでしょうか。そこで今回は『リショップナビ』の施工事例を元に、一戸建て・マンションにおけるバスルームのリフォーム価格についてご紹介します。在来浴室のリフォームやTOTOなどのユニットバス(システムバス)の実例、おすすめ業者の口コミなど幅広く掲載しているので、チェックしてみてくださいね。