オーニングリフォームのポイント
オーニングとは、窓などの開口部に設置された「日よけ」や「シェード」と言われている可動式の屋根で、ベランダや窓に設置して日差しよけや雨よけとして使われます。
ヨーロッパで生まれたもので、ベランダやカフェのテラスなどにあるイメージですが、最近では日本の住宅でも設置する家が増えています。
プラスチックやポリカーボネート製の固定のテラス屋根と違い、デザインや色が豊富なことも人気の理由です。また、可動式なので日当たりを自由に調整できます。
オーニングの選び方
実際にオーニングを設置する際の選び方のポイントをご説明します。
設置場所
オーニングを設置する場所は、ベランダやバルコニー、ウッドデッキの屋根か、窓の外側が一般的です。
ウッドデッキやベランダを作ったものの「思ったよりも日差しが強くて夏場に活用できない」「戸外の要素も残しつつ日陰も取り入れたい」という場合にぴったりです。
サイズ

オーニングは、掃き出し窓の大きさと同じか、一回り大きなサイズを目安にしましょう。
なお、ベランダや室内にしっかりと日陰を作りたい場合には、少し大きめのサイズを選ぶと良いでしょう。
壁からの「出幅」については、設置後も自由に調整できるので、なるべく長めにしておくことをおすすめします。
オーニングの「傾斜角度」についてはほとんどの場合、取り付け時に決めなくてはいけないため、時間帯別に日の当たる角度を確認しておき、事前に最適な設置角度を検討しておきましょう。
外からの目隠しをしたい場合や西日を遮りたい場合には角度を大きめに、景観を重視したい・圧迫感を出したくないという場合は角度を小さくしましょう。
形・タイプ
オーニングには、「壁付けタイプ」と「独立型」の2種類があります。
「壁付けタイプ」は、外壁に直接取り付け工事をするもので、比較的安価で工事が可能です。
一方「独立型」は、庭やウッドデッキなどに2本の支柱を設置するので、壁際以外の場所にも自由に取り付けることができます。
なお、外壁の素材や雨樋の位置などの関係で、外壁に直接「壁付けタイプ」を設置することができない場合には、支柱を新たに立てる「独立型」を検討しましょう。
電動か手動か
開閉方法は「電動」か「手動」かいずれかですが、「電動」のオーニングは別途配線工事が必要なこともあり、「手動」より施工費用が高額になります。
ただ「電動」のほうが素早い開閉ができ、急に雨が降ってきた場合などに利便性が高いため、人気があります。
なお最新のオーニングには、太陽光に反応して自動で開閉するタイプもあります。
キャンバスの素材
キャンバス生地は素材や色・柄によって家のイメージを大きく変えるので、気に入ったものを選びましょう。
最近では遮熱性の高い生地や、フッ素コートが施されていて汚れが落ちやすいものなど、高機能なキャンバス生地も販売されています。
窓などの掃除やお手入れがしづらい場所には、防汚性の高いものを選ぶと良いでしょう。
オーニング張替えのタイミング
新しくオーニングを設置した後のメンテナンス(屋根部分のキャンバス生地の張替え)の目安は、約10年です。
キャンバス部分は強い日差しや雨風にさらされるので傷みやすく、色あせや日焼けの影響で生地がパリパリとしてきたら、張替えを検討しましょう。
オーニングリフォームの費用相場
「オーニング(サンシェード)」は、ベランダやバルコニー、ウッドデッキなどをスタイリッシュに見せてくれる上、日よけ対策にバッチリのアイテムです。西洋の家では普及しているオーニングですが、日本の家での使い勝手はどのような感じなのでしょうか。オーニングのメリット・デメリット、取り付けるときのポイントや費用について調べてみましょう。