屋根塗装・屋根リフォームの中心となる価格帯
こちらでは、リショップナビのリフォーム事例をもとに、屋根リフォームにかかる費用相場を確認できます。
(※2017年6月時点集計データ)

屋根塗装・屋根リフォームの中心になる価格帯は、30~100万円です。
屋根リフォームの大部分を占める「塗り替え」「屋根塗装」であれば、使用する塗料の種類にもよりますが、ほとんどの場合が60万円未満で施工可能です。
既存の屋根の上から屋根をかぶせる「重ね葺き(カバー工法)」の場合、60~250万円と規模や屋根材の種類によってかかる金額に幅があります。
屋根の下地や屋根材も含めて全て取り替える「葺き替え」の場合は120万円以上の予算を見込んでおきましょう。
ただし、使用する屋根材や施工面積によっては、100万円未満におさまることもあります。
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屋根塗装・屋根リフォームのポイント

屋根のリフォームには大きく分けて3種類の工法があり、「塗り替え(塗装)」<「重ね葺き(カバー工法)」<「葺き替え」の順に費用が高くなります。
それぞれの工法の特徴をご説明するので、屋根の素材や状態に合わせて適切なリフォーム工事を実施しましょう。
屋根リフォームの工法
【塗り替え(塗装)】 |
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塗り替え(塗装・塗り直し)は、使用する塗料ごとにかかる費用が異なり、後述する「屋根塗料の平米単価・耐用年数」の項目でも詳しくご紹介しますが、一般的には、アクリル塗料<ウレタン塗料<シリコン塗料<フッ素塗料の順で高価になります。 単価が安い塗料ほど耐久年数が短い傾向にあるので、屋根塗装リフォームをする際には、その時にかかる費用だけでなく、今後のメンテナンスにかかる費用も考慮して塗料を選択しましょう。 屋根塗装の一番の目的は、表面の耐久性を上げること・美観を保つことです。 補修が必要な場合には、別途補修工事も行いましょう。 屋根のズレや割れ、雨漏りや腐食などの問題がないか、塗り直しをする前に確認してもらうことも重要です。 |
【重ね葺き(カバー工法)】 |
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重ね葺き(カバー工法)は、既存の屋根の上に、新しい屋根材を重ねる施工法です。 既存の屋根が、スレート、金属材、アスファルトシングルなどといった平板素材であれば、適用できます。 「屋根が劣化しているけど下地までは傷んでいない」という場合には、重ね葺き(カバー工法)がおすすめです。 解体や廃材処理などの作業がほとんどないため、騒音やホコリが立ちにくく、リフォームにかかる費用や工事期間が抑えられるというメリットがあります。 ただし、屋根材の重さが増える分、耐震性に影響が出るかもしれません。 重ね葺き(カバー工法)の場合は軽量の金属材を使用することが多いですが、不安な方は事前にリフォーム会社に相談しましょう。 >> 屋根のカバー工法(重ね葺き)のメリット・デメリットと費用 |
【葺き替え】 |
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葺き替え工事は、今ある屋根材を撤去し、下に敷く防水シートも一緒に交換します。 屋根全体を一新できるので、既存のものより軽い屋根材にして耐震性能を上げることも可能です。 ただし、元々あった屋根の解体・処分を行うため、施工費用が高額になり、工期が長くなるというデメリットがあります。 さらに、解体時に耳障りな音やホコリで近所とトラブルにならないよう、注意する必要もあるでしょう。 具体的にどのような問題が発生するか、工期はどの位か、ご近所への挨拶を一緒に行ってくれるか、リフォーム会社にきちんと確認しておくことをおすすめします。 >> 屋根の葺き替えのメリット・デメリット・費用相場 |
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ここからは、価格帯別に一般的な屋根リフォームの工事にかかるおおよその金額を見ていきましょう。
この金額には、塗料や屋根材などの材料費、工事費用、諸経費を含みます。
50万円未満でできる屋根塗装・屋根リフォーム
一般的な屋根面積の塗り直しであれば、使用する塗料に関わらず50万円未満におさまることもあります。
ただし、塗り直しの回数や足場の組み方によっては、料金が高くなることがあります(塗料を複数回塗ることによって、屋根の耐久性が増します)。
建物の高さが高い場合や屋根が急勾配の場合には、足場にかかる費用が高額になることもあります。
なお以下の事例は、屋根面積74~90㎡の住宅のリフォーム費用です。
事例1
遮熱シリコン塗料で塗り直し
材料費 | シリコン塗料 | 工事費用に含む |
---|---|---|
工事費用 | 足場設置・仮設工事・高圧洗浄・屋根塗装 | 30万円 |
総額 | 30万円 |

事例2
コロニアル瓦を補修リフォーム
材料費 | 補修用材料・遮熱塗料 | 工事費用に含む |
---|---|---|
工事費用 | 足場設置・仮設工事・高圧洗浄・部分修理・屋根塗装 | 35万円 |
総額 | 35万円 |
既に雨漏りなどの不具合が発生している場合は、屋根材にズレ・ひび割れなどの傷みが発生していると考えられます。塗装の前にしっかり調査を行い、補修を行うことが重要です。

事例3
ウレタン塗料で屋根の塗り直しリフォーム
材料費 | ウレタン塗料 | 工事費用に含む |
---|---|---|
工事費用 | 足場設置・仮設工事・高圧洗浄・屋根塗装 | 38万円 |
総額 | 38万円 |

50万円未満の屋根塗装・屋根リフォームの事例
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50〜100万円でできる屋根塗装・屋根リフォーム
施工面積や工法によっては、葺き替えや塗装工事の費用は50~100万円位かかります。
また既存の屋根の下地を使用する「重ね葺き(カバー工法)」の工事の場合は、おおよそこの価格帯です。
なおカバー工法でも、屋根の面積や使用する屋根材によっては100万円を超えることがあるので、リフォーム会社に総予算を必ず確認しておきましょう。
以下は、屋根面積が80~90㎡の場合の費用実例です。
事例4
下地が劣化していた屋根を葺き替え
材料費 | 屋根材・下地材 | 工事費用に含む |
---|---|---|
工事費用 | 足場設置・仮設工事・屋根葺き替え | 60万円 |
総額 | 60万円 |
屋根材の種類や工法によって工期は変わりますので、短期で完了したい場合はリフォーム会社とよく相談し、適切な方法を選ぶ必要があります。

事例5
ガルバリウム屋根で重ね葺きリフォーム
材料費 | 屋根材(ガルバリウム)・下地材 | 工事費用に含む |
---|---|---|
工事費用 | 足場設置・仮設工事・屋根重ね葺き | 100万円 |
総額 | 100万円 |

事例6
トタン屋根の重ね葺き工事
材料費 | 屋根材・下地材 | 工事費用に含む |
---|---|---|
工事費用 | 足場設置・仮設工事・高圧洗浄・屋根重ね葺き | 100万円 |
総額 | 100万円 |
建物の耐震性に問題がなければ、セメント瓦など比較的重量のある材料で重ね葺きすることも可能になります。

50〜100万円の屋根塗装・屋根リフォームの事例
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100〜150万円でできる屋根塗装・屋根リフォーム
既存の屋根材・下地をすべて取り替えて新しい屋根材を設置する「葺き替え」をする際は、100万円以上の費用がかかることが多いです。
施工法や面積によっては「重ね葺き」もこの価格帯になります。
また、断熱性などに優れた塗料で塗装する場合にも、100万円を超えることがあります。
事例7
葺き替え工事で屋根を軽量化
材料費 | 屋根材(カラーベスト)・下地材 | 工事費用に含む |
---|---|---|
工事費用 | 足場設置・仮設工事・既存屋根撤去・屋根葺き工事 | 140万円 |
総額 | 140万円 |

100〜150万円の屋根塗装・屋根リフォームの事例
150万円以上でできる屋根塗装・屋根リフォーム
面積が広い屋根の葺き替え工事や、瓦屋根から瓦屋根への葺き替えを行う場合には、費用が150万円以上と高くなります。
既存の瓦屋根の傷みが少なく、再利用が可能な場合は、下地の工事のみを行い再度以前の瓦を乗せる「葺き直し」という工法をとることもあります。
事例8
和瓦の葺き替えリフォーム
材料費 | 屋根材(和瓦)・下地材 | 工事費用に含む |
---|---|---|
工事費用 | 足場設置・仮設工事・既存屋根撤去・屋根葺き工事 | 200万円 |
総額 | 200万円 |

事例9
断熱塗料「ガイナ」で塗装リフォーム
材料費 | 屋根塗料(ガイナ) | 工事費用に含む |
---|---|---|
工事費用 | 足場設置・仮設工事・屋根塗装 | 200万円 |
総額 | 200万円 |

事例10
屋根瓦の葺き替え+断熱化工事
材料費 | 屋根材(和瓦)・下地材・断熱材 | 工事費用に含む |
---|---|---|
工事費用 | 足場設置・仮設工事・既存屋根撤去・屋根葺き工事・断熱工事 | 350万円 |
総額 | 350万円 |

150万円以上の屋根塗装・屋根リフォームの事例
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屋根塗料の平米単価・耐用年数
屋根塗装の際に使用する塗料は、種類によって耐久年数が5〜15年と異なります。
単価が安い塗料ほど耐久性が低くなるため、その後の塗り直しの回数も増えてしまいます。
目先のリフォーム費用だけではなく、これから何年間同じ家に住み続けるのか、今後のメンテナンスにかかる費用はどの程度になるかも考慮して、最適な塗料を選択しましょう。
塗料名 | 耐久年数 | スレート材に塗装する場合の費用(㎡) |
---|---|---|
アクリル塗料 | 5〜7年 | 700〜2,000円/㎡ |
ウレタン塗料 | 8〜10年 | 1,500〜2,500円/㎡ |
シリコン塗料 | 13〜15年 | 1,800〜3,500円/㎡ |
フッ素塗料 | 15〜20年 | 3,000〜5,000円/㎡ |
断熱塗料 | 12〜15年 | 3,600〜4,800円/㎡ |
※参考記事
>> 外壁・屋根用塗料9種類の特徴・価格の比較まとめ
屋根材の種類と価格・リフォーム時期
葺き替えや重ね葺きで使用する主な屋根材には、「粘土系(和瓦)」「スレート系」「セメント系」「金属系」の4種類がありますが、一般的には、瓦屋根が最も高く、スレート系や金属系の屋根材が比較的安価です。
それぞれの特徴を押さえて、ご自宅に合う屋根材を選びましょう。
屋根材 | 特徴・メンテナンス時期の目安 | 重量・価格(㎡) |
---|---|---|
ガルバリウム | 金属板の1種で、化粧スレートの1/4の重量で非常に軽く、耐震リフォームに採用する方も多いです。 色・形とも豊富でメンテナンスが基本的に不要ですが、定期的に点検を行い、必要があれば塗装しましょう。 20年目位には、全体的に葺き替えが必要になります。 | 非常に軽い |
6,500〜8,000円/㎡ | ||
スレート | 色合いが豊富で人気が高いですが、経年劣化によって色落ちするので10年を目安に塗装が必要です。 20年位経ったら、全面的に葺き替え工事を行いましょう。 | 軽い |
5,000〜7,000円/㎡ | ||
セメント瓦 | 和瓦と遜色ない強度ながら、洋風・和風のデザインが選べるのが魅力です。 15〜20年で塗装のメンテナンスが必要になり、状態によっては葺き替えを行います。 | 重い |
5,000〜10,000円/㎡ | ||
和瓦 | 昔からある屋根材で、色落ちしにくいですが、強風や地震で剥がれることがあるため、5年を目処に点検しましょう。 20~30年目位には全面補修を行い、必要に応じて葺き替えます。 | 非常に重い |
8,000〜15,000円/㎡ |
※あわせて読みたい
>> ガルバリウム鋼板屋根の特徴・費用・メンテナンス方法
>> スレート屋根のリフォーム費用とメンテナンス時期目安は?
>> 屋根瓦の種類・形・価格を比較!リフォーム時期目安は?
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屋根リフォームの費用内訳と格安にするコツ
屋根のリフォームにおいて、費用が高価になりやすいケースや、お得にリフォームするためのコツについて、もう少し詳しくお話ししておきましょう。
屋根リフォームをする際には、屋根材や塗料だけではなく、足場を組む費用、養生費用なども必要になります。
他にも、塗装の前に汚れを落とす高圧洗浄費用や、下塗り費用がありますが、どれもなくてはならない工程ですので、費用を安くしたい場合でも、きちんと見積もりに含んでもらいましょう。
屋根リフォームで費用が高くなるケースについて
屋根のリフォーム費用は、屋根の形状・傾き具合・素材によっても変動します。
屋根のリフォーム、特に塗装の費用は、工事が必要な面積によって決まります。
施工面積が広いほど、使用する塗料・材料も多くなるためです。
また、屋根の角度が高くても面積が広がるため、屋根の傾きによってもリフォーム費用が異なってきます。

たとえば、勾配がほぼない陸屋根であれば施工面積は比較的少なくなりますが、複雑な形状をしている入母屋屋根などはリフォーム費用が高額になりやすいです。
また急勾配の屋根の場合には、屋根にも足場をかける必要があるため、足場費用が高額になることもあります。
>> 屋根の形10種類の特徴を解説!形状変更のリフォーム費用相場は?
なお防水性の確保が必須であることから、屋根材の種類によって勾配が変わります。
たとえば日本の住宅で主流なカラーベスト(スレート)屋根なら、傾きが3寸以上、和瓦・洋瓦では4寸以上の勾配が必要とされています。
足場の設置にかかる費用

屋根リフォームの足場設置の平均的な平米単価は600〜1,000円ほど、高圧洗浄の平均単価は150〜250円と考えておきましょう。
足場の設置や撤去工事ではご近所とのトラブルも発生しやすいため、会社選びの際には注意が必要です。
工事前にきちんと近隣挨拶を行ってもらえるか、近隣からクレームがあった場合の対処法なども契約前に確認しておくと安心です。
>> 屋根リフォームで必要な足場の費用はどれくらい?よくあるトラブルとは?
屋根のリフォームは外壁とセットがお得
基本的に足場を組むことになる屋根リフォームの際には、同様に足場を使用する可能性が高い外壁やバルコニーのリフォームもあわせて実施したほうが、今後のメンテナンス費用が安く済むのでぜひ検討してみましょう。
雨樋の修理費用にも足場代がかかりやすい

大雪や台風の後には雨樋の修理が必要になることが多いですが、直したい樋の位置が高い場合は、やはり足場の設置が必要になります。
屋根のリフォーム時には、雨樋の点検も行っておくとより効率的です。
屋根リフォームは火災保険が適用できる場合も
台風や雪などの影響で、屋根や雨樋の修理が必要な場合には、火災保険が適用されるケースもあります。
火災保険に加入済みなら、ぜひ活用してみましょう。
保険の申請手続きも代行してくれるリフォーム会社に相談してみるのがおすすめです。
>> 火災保険でできるリフォームって?修理対象・注意点
>> 雨漏りの修理費用はどの位?台風後に多いリフォームとその原因・対策!
リフォーム業者によって費用が異なるため相見積もりを
なお、一口に屋根リフォームと言っても、業者の得意分野や事業形態によっても金額が大きく変わってしまいます。
たとえば、塗装に特化した会社、葺き替えの経験が豊富な業者、屋根の修理専門の事業者など、さまざまです。
さらに足場の設置も自社で行えるか、下請け会社に任せているかでも、料金は異なります。
ハウスメーカーや大手リフォーム会社の場合、塗装や葺き替えといった工事自体を系列会社や孫請け企業へ外注することが多いため、中間マージンが別途かかります。
ご自宅の屋根に適した工事をできる限り安く抑えるためには、相見積もりを行い、複数のリフォーム会社を比較することをおすすめします。
リショップナビでは、以上でご紹介したような屋根リフォームが得意な会社が多数加盟しています。
見積もりは無料ですので、ぜひ複数のリフォーム会社に現地調査をしてもらい、ご家庭に最も合った提案をしてくれる業者に依頼しましょう。
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紹介する会社は、最大で5社まで。また、連絡を希望する時間帯をお伝え頂ければ、しつこい営業電話をすることはありません。
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